日本が韓国に対して半導体の洗浄工程で重要な役割を果たすフッ化水素の輸出規制に伴って、韓国は中国の浜化集団からフッ化水素調達をしていることが明らかになった。
そこで、浜化集団とはどんな会社なのか?そして今後の日本経済の影響はどうなのか解説したいと思います。
浜化集団の概要
会社名:浜化集団(べファー・グループ)
設立:2007年
本社住所:山東省濱州市黄河五路869号
上場市場:上海市場(2010年2月上場)
売上高:2018年決算で67億5100万元(日本円で約1005億円)
事業内容:本社のある山東省を中心に化学品の基幹原料となるクロールアルカリ製品を製造する。主力製品は酸化プロピレン、トリクロロエチレン、苛性ソーダ。また、フッ化水素も製造する。中国国内では、「中国化学工業業界技術革新モデル企業」としても有名な企業。
中国はフッ化水素で20%のシェアを誇るが、浜化集団はその代表的なメーカーという印象。
この話題があってか7月16日の株式市場では9%も株価が上昇しています。
日本にように高純度のフッ化水素が作れるのかは分からないが、現在の中国はそんなに粗悪品を作る企業とは思えないのが現実。
浜化集団も質が高くなければこんなチャンスはないので、品質の良いものにしていくだろうし、品質に問題なければ、日本にとっては逆に脅威となるでしょう。
中国が韓国を助けるとなると、原材料が日本に行かなくなる!?
中国企業が韓国を助けるとなると、懸念されるのが原材料の問題です。
なぜなら日本のフッ化水素は、中国の蛍石が原料だからです。
もし今後中国と北朝鮮、そして韓国が親密になれば、原材料のストップも可能性があります。
そうなれば、日本は世界シェア80%を握るほど競争力もあるフッ化水素産出国には致命的なダメージがきます。
そして、日本のフッ化水素3大メーカー森田化学、ステラケミファ、ダイキンの3社が大打撃を受ける可能性があります。
韓国が日本なしで半導体が作れると逆に日本が危ない?
日本のフッ化水素3大メーカー森田化学、ステラケミファ、ダイキンが良質なフッ化水素が作れず、3社のブランドが落ちれば、日本経済にも影響が出ること必死です。
また、中国からのフッ化水素調達による半導体作りが成功を納めれば、韓国企業は別に日本企業からフッ化水素を調達する理由もなくなります。
そうなれば、半導体シェアの高いサムスン電子などの優良顧客を失うこととなり、森田化学、ステラケミファ、ダイキンの業績に響き、競争力の高かったフッ化水素という武器を失いかねません。
この輸出規制はどこまで続くか分かりませんが、日本経済にとっては深刻な問題にもなりそうなので、一刻も早い解決が望まれます!!